第227章

丹羽光世は軽く咳払いし、大西茂に促されるまま杖をついて島宮奈々未の前まで歩み寄った。

「奈々、この花を君に。俺は迎えに――」

「ちょうどよかった。健太が警察に逮捕されたの」島宮奈々未が言葉を遮り、「あなた、警察の人と顔が利くでしょう? ひと言、話を通してもらえない?」

島宮奈々未は、自分が行っても島宮健太に会わせてもらえないのでは、と不安だった。

「健太が捕まった?」丹羽光世の顔が険しくなる。「わかった。俺も一緒に警察署へ行く」

丹羽光世がついている。それだけで島宮奈々未の胸は少し落ち着いた。

夏目海人や夏目太郎たちはひとまず動かず、島宮奈々未と丹羽光世、それに大西茂の三人で向か...

ログインして続きを読む